だれでも、いつでも、どこでも、簡単に測定できるセルロース分析ソリューションを解説
だれでも、いつでも、どこでも、簡単に測定できるAnySight
セルロース分析ソリューションを解説
カーボンニュートラルの実現に向け、再生可能な有機資源であるバイオマスへの注目が高まっています。なかでも、農作物の残渣や木質資源などの植物バイオマスは、燃料、肥料、飼料、さらにはバイオマテリアルやバイオ化学品の原料として、その可能性は多岐にわたります。
しかし、バイオマスを真に活用するには、その構成成分(ポテンシャル)を把握しなければなりません。セルロース、ヘミセルロース、リグニンといった成分の定量分析が、利用価値を見極める第一歩となります。
■ CO₂削減の鍵を握る「構成成分の見える化」
植物バイオマスは、大気中のCO₂を光合成で吸収して成長するカーボンニュートラル素材です。これをエネルギーや資材として活用することで、化石資源の代替となり、CO₂排出量の削減につながります。
一方で、素材ごとに燃焼特性や分解性、糖化効率などが異なるため、セルロースやヘミセルロースの含有量を的確に把握することが、最適な利用法を決定する鍵となります。特に草本系と木質系では構成比が大きく異なるため、適切な分析が不可欠です。
■ 従来分析の課題:時間・コスト・専門性
従来のセルロース分析は、化学処理や加水分解、定量分析などを伴い、時間と手間、専門性を要する工程でした。また、特殊な設備と技術者が必要なため、
-
- 開発段階での大量スクリーニング
- 生産現場でのリアルタイム評価
- 農業現場などでの簡易確認
といった用途には導入が難しいものでした。
■ AnySightで変わる! “いつでも・どこでも・だれでも” の簡易分析
こうした課題を解決するのが、近赤外線(NIR)技術を活用した簡易セルロース分析装置「AnySight」です。
粉砕サンプルを投入するだけで、わずか1分程度でセルロース・ヘミセルロース・リグニンの含量を推定可能。試薬も前処理も不要で、専門知識がなくても扱えます。
【AnySightの主な特長】
-
- 高速測定(約1分):現場で即時に結果を確認
- 前処理不要:化学薬品や装置が不要
- 持ち運び可能:農場・工場・研究室などさまざまな現場で活用可能
- 相対比較に最適:傾向把握や試料の選別に有効
■ 多様な活用シーン
-
- 燃料原料の選定やスクリーニング
- 堆肥・飼料利用の評価
- 素材ごとの加工適性の比較
- 学術研究や教育用途での演習
- 生産現場での品質確認や工程管理
AnySight導入に向けた検量線作成のご案内
AnySightは、他のNIR装置と異なり、汎用の検量線モデルは搭載していません。その代わりに、お客様ごとに専用の検量線(キャリブレーションモデル)を構築することで、より高精度で信頼性の高い簡易分析が可能となります。
■ 検量線作成の基本方針
AnySightでは、NIRスペクトルと、精密分析により得られたセルロース・ヘミセルロース・リグニン等の定量値との相関に基づいて、統計モデルを個別に構築します。これにより、対象バイオマスに最適化されたモデルが得られます。
■ 検量線作成の流れ
-
- 検体の選定
- 稲わら、ソルガム、木質チップなど代表的なバイオマス10~20検体をご提供ください。
- 含有成分にばらつきのある構成が望ましいです。
- 精密分析の実施
- 東海テクノにて、セルロース・ヘミセルロース・リグニンを正確に定量します。。
- スペクトル測定
- 同一検体をAnySightで測定し、NIRスペクトルを取得します。
- モデル構築
- スペクトルと分析結果を統計解析し、PLS法などにより専用の回帰モデルを作成します。
- モデル評価・調整
- 相関係数(R2)や予測誤差(RMSE)に基づき、必要に応じてモデルの改善を行います。
- 検体の選定
■ 作成期間と費用の目安
-
- 期間:検体受領後、約1ヵ月程度
- 費用:検体数および分析項目に応じてお見積もりいたします
■ AnySightの強みと運用提案
AnySightは、専用検量線の導入によって測定精度を確保し、バイオマス特性に合った運用が可能です。
研究から現場利用まで、幅広い領域でご活用いただけます。
■ 分析をもっと身近に、未来をもっと現実に
CO₂削減と資源循環の実現には、バイオマス利活用の拡大が不可欠です。そして、その第一歩となるのが、構成成分の“見える化”です。
AnySightは、「分析」を一部の専門家だけのものにせず、誰でも・いつでも・どこでも使える“身近なツール”として提供することで、現場の判断力と対応力を高めます。
詳しくはこちら