肥料分析 ~廃棄物も肥料に有効活用~
肥料等試験法に基づく肥料中の主要成分・有害成分及び溶出試験などの分析
肥料は、肥料取締法に基づき、主要成分や有害成分の成分分析を行い、登録や届出の際に表示することが必要であったり、登録した肥料について有効期間を超えて生産や輸入するためには、有効期間の更新をする必要があり、その際にも再度分析を行い、成分表示が必要となります。当社では、肥料分析法・肥料等試験法に基づき、肥料中の主要成分や有害成分及び溶出試験などの分析を行っています。
肥料の登録・更新に関する分析
主要成分分析 | 窒素全量、リン酸、カリウム、石灰、亜鉛、銅、炭素窒素比、水分 |
有害成分分析 | カドミウム、クロム、水銀、鉛、ニッケル、砒素 |
溶出試験 | アルキル水銀、水銀、カドミウム、鉛、有機リン、6価クロム、ヒ素、シアン、ポリ塩化ビフェニル(PCB)、トリクロロエチレン、テトロクロロエチレン |
その他の分析 | 灰分、pH、電気伝導率、ケイ酸、マグネシウム、マンガンなど |
肥料取締法の詳細はこちら(独立行政法人農林水産消費安全技術センターHPへ)
汚泥肥料中の重金属管理手引書に基づく有害成分分析
汚泥肥料については農林水産省より製品として出荷可能な、し尿汚泥肥料、焼成汚泥肥料、下水汚泥肥料、工業汚泥肥料、汚泥発酵肥料、混合汚泥肥料を対象とした重金属の管理手引書が発行されており、有害成分である金属6成分について、含有を許される許容量が定められており、測定頻度についても紹介されています。これらの有害成分についても農林水産消費安全技術センターより公開されています肥料等試験法に基づき分析を行っています。
汚泥肥料中の重金属管理手引書(農林水産省)に伴う分析
対象重金属分析※ | カドミウム、クロム、水銀、鉛、ニッケル、砒素 |
※サンプリング時に出荷可能な肥料が対象となります。
※測定対象物質及び測定頻度につきましては、農林水産省発行の汚泥肥料中の重金属管理手引書を参照ください。
堆肥中等の放射性セシウム分析
放射性セシウムによる農地土壌の汚染拡大防止と、食品衛生法上問題のない農畜産物の生産を確保するため、農林水産省より、肥料中に含まれる放射性セシウムの暫定許容値の設定や検査方法等取扱に関する通知がなされております。当社でもこれらの方法に基づく分析を行なっております。
暫定許容値
肥料・土壌改良資材・培土…400ベクレル/kg
飼料(牛、馬、豚、うずら用)…300ベクレル/kg
放射性セシウムを含む肥料・土壌改良資材・培土及び飼料の取扱について(三重県HPへ)
放射性セシウムを含む肥料・土壌改良資材・培土及び飼料の暫定許容値の設定について(農林水産省HPへ)