安全への取り組み
事故を未然に防止する安全活動は、当社の様々な取り組みにおいて、何よりも最重要事項として取り組んでいます。
ゼロ災は、“部分最適化”だけでは達成できません。これまでの事故発生の教訓から、左図にある活動事項を積み重ねて全体として機能するよう努めています。
まずリクスアセスメントや発生事故からの対策を通じて事故・災害の起きない・起こさない環境やツールを作り、内部外部の安全教育をし、その知識を活かして危険予知を行って作業を実施します。
皆がそれを守っているかをセルフチェックまたはパトロールで監視すると同時に、新たに気づいたヒヤリハットを仕組みに反映するという活動です。
その取り組みの一部は次のようなものです。
安全作業標準書に基づく作業 ~誰もが同じ安全行動をとるために~
サンプリング、測定、分析、監視計器の保守など当社業務における定常の各作業はSOP(標準作業手順書)に従って実施されますが、その作業工程一つひとつに隠れた危険要素を洗い出し、どのような準備・行動をとるべきかを詳細に記したマニュアルが、安全作業標準書です。教育ツールであると同時に、事前に出力されるKYチェックリストの情報とリンクされ、当日のKYシートでも活用されます。誰が現場にお伺いしても同じ安全行動を行うため、そしてお客様にご迷惑をお掛けしないために必須のマニュアルです。
KY事項の抽出漏れをなくすKY実施報告書 ~施設ごとの確認事項を網羅~
測定や保守の対象施設ごとにKY事項はマスタ登録されており、予定に応じたその施設の調査記録シートを前日に出力する際、チェック事項の網羅されたKY実施報告書も一緒に印刷されます。現場ではその報告書に従って適正な手順や危険要因と対策を再確認し、当日のKYシートに展開します。当日用いる機材の安全面でのチェックを行った機材安全点検表とセットで運用しています。
ヒヤリハットシール活動 ~その瞬間の気づきをどう残すか~
ヒヤリハットは「さあ、出して下さい」と会議で収集できるものではありません。感じたその場・その瞬間の思いや気付きをいかに残すかに工夫が必要になります。
当社では分析室や測定者など作業現場にポストイット型のヒヤリハットシールを常備。気づいたその時に記入し、帰社後に掲示板に貼ります。毎日定時に総務がシールをチェックし、即日全社員へ情報を公開し、対策要データベースに登録されます。その気づきの内容によって半期に一度表彰制度もあります。
対策用データベースは、グループの改善目標や品質異常対策の事項も含まれ、その一つひとつが検討会にかけられてアプリ上で進捗が管理されていきます。