生産性向上への取り組み

「何のための、どちら向きの生産性向上か?」が、とても重要だと考えています。

一般的に生産性向上と聞いて思い浮かぶ目的としては、「コストダウン」、「人員・残業削減」、「納期短縮」、「供給量の増加」あたりでしょうか。そのために「自動化・ロボット化」、「製法改革」、「管理改革」、「動線など作業改善」、「5S活動」などが進められています。
最近では、資源・エネルギーやCO2削減のための生産性向上であるかもしれません。

これらは“内部の生産性向上”であり、その活動の成果は、最終的に“利益”という指標で測定されます。

もちろん常日頃の改善や、省力化となる最新設備導入などによる“内部の生産性向上”は企業として当然のことですが、当社ではその取り組みが、「お客様のメリットとなる、お客様の利益につながる」外向きの生産性向上であることも重視しています。
その“内部の生産性向上”行う原資もまた、お客様とのお取引によってもたらされているからです。

その取り組みの一部は次のようなものです。

早く知りたいに応える生産性向上 ~その場で騒音解析結果のご報告~

 工場・事業場の敷地境界における騒音や、特定建設作業の騒音をご依頼いただくご担当者様の最も知りたいことはこの測定が基準値をクリアしているかどうかです。
 瞬時の騒音レベルは計器に表示されていますが、基準は等価騒音レベルで評価されます。一定時間の騒音データのサンプリングをした後、測定者は帰社後に除外すべき音の処理と計算、そして測定結果の整理を行います。これが大変苦労する作業で、報告には早くても2~3日を擁しました。帰社後の作業ですから残業で対処することになります。

 「測定終了後すぐにその場で基準をクリアしているのかどうかをお知らせしたい」をかなえるため、各界の専門家・技術者・大学の力を結集して当社オリジナルの変換器と解析・報告ソフトウエアを3年がかりで開発しました。現在の当社社長がご存命の期間での開発費回収は難しい?ほどかかりましたが、現場完結型となり残業無しでお客様に超速の報告が可能となりました。

顧客課題に対峙する時間創出のための生産性向上 ~割付最適化スケジューラ~

 当社には環境に関わる試験だけでなく、各社の品質や製品開発、あるいは廃棄物の用途開発に関わる諸課題の探求や検証などのご依頼もいただきます。非定常的な業務であるため、そのチームのメンバーは定常業務も持ちながらの対応となります。
 しかしながら、計画的に進めるためには、その検証実験などを行う時間を予約し、その間の業務は他の最適な技術者に割り振られる必要があります。

 当社のオリジナルで開発した工程管理スケジューラ(LaPSS)は、これらの最適割付をシステムが自動で行います。定常業務の納期を犠牲にせず、残業を増やすことなくお客様の諸課題に計画的に対応できているのはこのシステムの功績です。

時間がかかる/価格が高い分析にならないための生産性向上 ~迅速法の活用~

 高額の分析費用のかかる分析は、実際に工程数が多く時間と手間がかかるもの、何千万円もするような高額の装置を用いる分析であったりします。位相差顕微鏡とX線回折装置を用いる石綿分析もその一つでした。

 東日本震災時にうず高く道に積まれたガレキ。分析に時間がかかり、結果がわかった時には既にガレキはやむを得ずどこかに処分された後ということも。当社は業界団体と共同で米国9.11時のガレキの即時石綿判別にも使われた偏光顕微鏡での調査手法を環境省に提案。現地での試行を経て、今ではJIS化され安価で迅速に結果を出せるようになりました。

 同様に、コストのかけにくい農業分野でも、腐植物質やアミノ酸など高額になりがちな分析に蛍光法にLEDを用いた簡易計器を大学と共同で開発。農業家には喜ばれた上、技術者がロックしてしまう、あるいは残業になりがちな分析を大幅に減らすことができました。


内部の生産性向上が基本です

● オリジナル自動化機器・システム(土壌前処理の省力化、計量機器から直接LIMSへ)

● 効率化機能満載のLIMS

● “探す”時間を大幅短縮 移動倉庫・タブレット試薬検索

● タブレットの活用(臭気官能回答アプリ/追加試験要否判断と計算を自動化)

● PER(Partner’s Eyes Review)と改善提案 など

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