ばい煙・排ガス測定

ばい煙・排ガス測定とは

ばい煙・排ガス測定とは、工場や事業所などの固定発生源から排出されるガスを分析し、その濃度を測定することです。この測定は、大気汚染の防止と環境保護を目的とし、大気汚染防止法や各自治体の条例に基づいて定められた排出基準の遵守を確認するために行われます。具体的には、工場や事業所のボイラー、焼却炉などから発生するばいじん濃度や硫黄酸化物濃度、窒素酸化物濃度などの大気汚染物質濃度を測定します。

必要な背景

ばいじんや硫黄酸化物、窒素酸化物などの有害物質は、大気汚染防止法施行規則によって排出基準値が設定されており、排出事業者はこれらの基準を遵守する義務があります。

事業所から排出されるばいじんなどの有害物質は、大気汚染防止法のほか、各自治体の条例によっても規制されています。これらの規制には、排出施設の種類や規模ごとに定められた排出基準が含まれ、排出事業者はこれらの基準を遵守する義務があります。そのため、事業所は定期的に排ガス測定を行い、排出される有害物質の濃度をチェックする必要があります。

東海テクノの排ガス測定の強み

東海テクノは創業以来50年の長きに渡り、ばい煙・排ガス測定を通じて地域の環境保全に貢献してまいりました。東海テクノのばい煙・排ガス測定は、測定の実施から結果の分析、結果の報告まで一貫しており、お客様に安心頂けるサービスを提供しています。

当社の強みは「品質の高さ」にあります。長年培ってきた確かな技術と、常に最新の技術を取り入れる姿勢で、豊富な経験を持つ専門の技術者が測定を行い、信頼できるデータの提供をお約束します。また、独自に開発した社内システムによって効率的なデータ解析を行うことで、必要に応じて最速納期での測定値報告が可能です。

規制対象外物質の測定のご相談、テストプラント測定のご相談への対応も臨機応変に対応が可能。揺るぎない測定技術と専門的な知識を活かして、これからもお客様のご要望にお応えし続けていきます。

ばい煙・排ガス測定の流れ

測定のご依頼

まずはメールまたは電話でお問い合わせを下さい。測定施設の概要、測定項目、測定時期などについて事前にお知らせ頂きますと、その後の対応がスムーズです。

事前確認

測定施設について詳細を確認させて頂きます。測定口の有無、測定口の高さ、安全性など実際に測定を行う際の留意点について、細かな打合せが必要です。必要に応じて事前に現地調査をさせて頂きます。

測定実施

測定可能であると判断できれば、実際に現地で排ガスの採取及び測定を行います。測定は安全を最優先とし、また施設の稼働状況を適宜確認しながら、測定項目に応じた採取を行います。

分析

採取したサンプルをラボに持ち帰り、測定項目に応じて機器分析を実施します。

結果報告

測定結果を報告書にまとめ、お客様に提出します。必要に応じて基準値との比較表もあわせて報告します。

ご相談。お見積もりのご依頼はこちら

 

ばい煙の排出規制

ばい煙の排出基準はばい煙発生施設ごとに国が定める「一般排出基準」の他、「特別排出基準」「上乗せ排出基準」「総量規制」などがあります。

一般排出基準: ばい煙発生施設ごとに国が定める基準
特別排出基準 大気汚染の深刻な地域において、新設されるばい煙発生施設に適用されるより厳しい基準(いおう酸化物、ばいじん)
上乗せ排出基準 一般排出基準、特別排出基準では大気汚染防止が不十分な地域において、都道府県が条例によって定めるより厳しい基準(ばいじん、有害物質)
総量規制基準 上記に挙げる施設ごとの基準のみによっては環境基準の確保が困難な地域において、大規模工場に適用される工場ごとの基準(いおう酸化物及び窒素酸化物)

 

ばい煙発生施設について

大気汚染防止法の対象となる主なばい煙発生施設は下記の通り。

施設名 規模要件
ボイラー 燃焼能力 50リットル/時 以上
ガス発生炉、加熱炉 原料処理能力 20トン/日
燃焼能力 50リットル/時 以上
ばい焼炉、焼結炉 原料処理能力 1トン/時 以上
乾燥炉 火格子面積 1m2以上
変圧器定格容量 200kvA以上
燃焼能力 50リットル/時 以上
廃棄物焼却炉 火格子面積 2m2以上
焼却能力 200㎏/時 以上
コークス炉 原料処理能力 20トン/日 以上
ガスタービン 燃焼能力 50リットル/時 以上

その他、ばい煙発生施設は環境省HPを参照ください。

 

測定項目と測定頻度について

具体的なばい煙量又はばい煙濃度の測定項目及び頻度は、大気汚染防止法施行規則第15条に規定されており、測定項目ごとに、施設の種類、硫黄酸化物の排出量、排出ガス量等に応じた頻度が定められています。

 

また、特別排出基準や上乗せ排出基準が設定されている地域では、それに応じた対応が必要です。例えば三重県では「大気規制のあらまし」により、詳細を確認することが可能です。

 

ご相談。お見積もりのご依頼はこちら