リケジョ File.5(四日市分析センター ラボGr 次代のホープ Fさん)

自慢のリジョケ(理系女子)

自分の成長に喜びを感じながら

~経験を次に生かす~

生まれも育ちも四日市のFさん。「私は理系!」ではなく、「どっちかといえば理系」という感覚で理系の高校に進学したそうですが、勉強していくうちに理系の仕事が自分に合っていると考えるようになったとか。いつしか分析の仕事をしたいと考えるようになった彼女にとって、地元四日市で分析の仕事ができる東海テクノは理想の職場。入社4年目を迎えたFさんは成長著しい次代のホープです。

掲載日 2020年9月25日

自慢のリケジョ回答者

四日市分析センター ラボGr

次代のホープ Fさん

任せられる仕事が増えることがうれしい!
今行っている業務や研究について教えてください
Fさん : 今、私が担当しているのは、主にガスクロマトグラフを用いた分析です。飲料水のカビ臭と農薬、排水のエチレングリコール、有機ガスモニターを使用した個人ばく露、直接捕集したガスのメタンや全炭化水素などなど・・・数多くの項目を受け持っています。
また、イオンクロマトグラフを用いた排水中の陰イオン類・有機酸の分析も担当しており、クロマト分析を中心にいろいろな装置を経験させていただいています。
クロマト分析は幅広い知識と経験が必要な業務ですよね?
Fさん : はい。入社して4年目なので、まだまだ修業の身です。最近では液体クロマトグラフ質量分析計を用いた飲料水の臭素酸やハロ酢酸の分析も担当させていただけるようになりました。

1年半ほど前に取り組んだ、作業環境測定における『ペンタクロルフェノール(PCP)の新規分析法開発(平成30年度厚生労働省委託事業)』は、正直「作業環境測定」って?というゼロからのスタートでしたが、自分なりにもかなり勉強しました。サンプル作成時の捕集剤への標準液の添加量の検討に始まり、前処理時の捕集剤からの抽出時間の検討、脱着率・回収率・保存性の検討を進めるなかで、サンプルの作成だけでも量が多くて苦労しました。それでも検討に検討を重ね、最終的には『XAD-7を捕集材として高速液体クロマトグラフを用いたPCPの測定方法』を確立することができ、それが別の分析業務に活きたときは、「あのとき苦労した経験が役に立った!」と、とても嬉しく感じました。
今の経験は今後どこかで役立つ!
仕事をしていて楽しいことと辛いことは何ですか?
Fさん : 分析できる項目や使える装置が増え、任せてもらえる仕事が増えていく事に喜びを感じます。分析装置にトラブルが発生した時には先輩やメーカーの方に対処法を教えてもらいますが、同じようなトラブルが起こったときは、まず自分で対処してみます。人に頼らず自分だけで解決できたときは特にうれしいですね。
辛いとまでは言いませんが、仕事を覚えたての頃は装置を触ることも怖かったです。でも経験を重ねるうちに段々と慣れて、今ではメンテナンスなどで装置の中を見ることが楽しいと思えるまでになりました。
最後に、日頃心がけていることがあれば教えてください。
Fさん : 装置のトラブル時の対応だったり、作業時のちょっとしたコツだったり、教えてもらったことはとにかくメモを取るように心掛けています。新しく覚えることがたくさんある中で、自分の書いたメモはとても頼りになる存在です。今、身につけたものや経験は今後どこかで役に立つはずなので、これからもたくさんの事を吸収できるよう、さらに幅を拡げて経験を積み上げ取り組んでいきたいです。
自慢のリケジョ

Rikejyo