リケジョ File.4(四日市分析センター ラボGr 気づきNo.1 Nさん)
興味を持つことが改善へとつながる
~尽きない探究心が自身の成長に~
小さいころから犬を飼っていた影響で獣医学・細胞学に興味を持ち、大学では化学・有機合成、微生物学を専攻。当時はまだ注目されていなかったバイオエタノールに関わる酵素の研究や、多数の企業とのプラスチック中の発がん性物質の分析方法確立と、それに伴う分析機器の開発プロジェクトへの参加をきっかけに、普段の生活に関わる物の、人体・環境への影響に対しても興味を持つようになり、それに関係する仕事に就きたいと思い、当社への入社を決めたそう。様々な社内トラブルに対処してくれる責任感の強いNさんです。
掲載日 2020年4月21日
四日市分析センター ラボGr
気づきNo.1 Nさん
ダイバーシティな私です
今行っている業務や研究について教えてください
Nさん : |
飲料水の分析をメイン業務として行っています。主に一般項目といわれるpH、色度、濁度、味、臭気など様々な項目を行っています。 飲料水の分析の他には石膏分析やシリカ分析など、少しマニアックな分析も。使用する分析機器の装置メンテナンスやトラブル対応も自ら行います。また、社内での分析業務だけに留まらず、排水・飲料水・悪臭・大気・作業環境測定など現地で様々なサンプリング業務を担当しています。 |
サンプリングにも行くことで仕事に対する見方は変わりますか?
Nさん : |
採取するサンプルが、どんな状況で、どんな経緯や目的によるものなのか、現場に行くことで分かったことが一番の変化です。それにより、分析を担当する責任感や品質向上への想いが一層強くなりました。あとはやはり想像以上の現場の過酷さです。酷暑・極寒・高所・狭所・断崖絶壁(笑)。普段の業務特性上、クリーンで空調の効いた分析室の環境からは思いもしない世界でした。日々、専門で携わっているフィールド担当の方たちには頭の下がる思いです。そんな苦労して採ってきてもらったり、自分で採取したサンプルが愛おしくも感じたりして(笑)。 現場に行くと、直接お客様のお話も聞く機会も出来、労いのお言葉を頂き、元気が出るのは勿論、質問に応える為の勉強も欠かせなくなりました。飲料水や作業環境測定など、資格を保有していないとサンプリングができない業務もあります。 また労働安全衛生法改正によって、化学物質のリスクアセスメントの実施が事業者の義務となったり、個人ばく露評価の重要性が高まっていたりと、状況も変わっていきます。様々な作業現場を知ることで知見を広げていくことは非常にプラスになっています。当社では女性が現場へ出ていくことはまだまだ少ないのですが、これから後輩たちにもどんどん資格取得をして世界を広げて欲しいなと願っています。 |
分析業務だけではちょっと飽きたり(笑)
仕事をしていて楽しいことと辛いことは何ですか?
Nさん : |
先ほどもお話しましたが、普段は「サンプル」ばかりが相手なので(笑)、お客様のもとへ訪問すると、担当者・関係者の方々とお話する機会があり、初めて聞くことなどを聞かせていただいたりして、そうした「人」と接する時間が楽しいです。逆に辛いという訳ではありませんが、分析業務において、試験法が決められていないような項目の分析や、従来の試験法では妨害物質などの影響によりうまく分析が出来ない試験品の依頼には少し困ったりします。苦戦はしますがその反面、解決策や分析における新たな発見を見出した時が楽しいです。 私だけでは解決できない事も多いので、より多くの意見や情報を集めることにより、新たな視野が生まれる事が私にとっては楽しみの一つになっています。 |
最後に、日頃心がけていることがあれば教えてください。
Nさん : | お客様にデータが届くまでには、私一人ではなく、会社の多くの人が関わっているという事はいつも念頭においています。そのためには社内のコミュニケーションが大事だと考えているので、部署を超えて、積極的に話をしています。また、明るく楽しんで仕事をすることで、難しかったこともスムーズにいくことが多いので、いつも笑顔をキープ!難題にも「何事もまずはやってみる。辛いときでも明るく楽しんで取り組む」という事を心がけています。 |