構成糖分析
構成糖とは
構成糖とは、セルロースやヘミセルロースといった多糖類を構成する単糖のことを指します。これらの単糖には、セルロース由来のグルコース、ヘミセルロース由来のキシロース、マンノース、アラビノース、ガラクトースが含まれ、主に植物由来のバイオマス資源に多く存在しています。構成糖の種類や量を分析することで、バイオマス資源が持つ糖化のポテンシャル(理論上の糖化可能量)を評価することが可能です。この糖化ポテンシャルは、バイオマスのエネルギー利用や化学素材への転用において、非常に重要な指標となります。
東海テクノの構成糖分析の強み(構成糖の分析例)
試料を硫酸加水分解することでセルロース等の多糖類を全て単糖に分解し、単糖量を測定する試験法です。NREL/TP-510-42618手順に基づき硫酸加水分解を行い、弊社ではより解析度が高い誘導体化-GC/MS法により単糖類を測定します。
主にバイオマスの糖化利用に係る糖ポテンシャルの測定に用いられますが、合成素材中のセルロース混成量、半炭化物のヘミセルロース/セルロース比(H/C比)やセルロース残存量(炭化度)などを算出することも可能です。
特徴
信頼性の高い手順
国際的に認められたNREL手順に準拠
高精度な測定
GC/MSを活用した正確な単糖量分析
幅広い応用性
バイオマスから合成素材まで、さまざまな分野で利用可能
構成糖分析の流れ
分析フロー NREL1)の手順に準拠
試料調製
- 水分、灰分測定
- 粒度調整
硫酸加水分解
- NREL手順による
誘導体化
- アルドニル・アセチル化法
GC/MS測定
- 内標準物質法
- セルロース
- ヘミセルロース
- デンプン
分解・測定
多糖換算
- グルコース
- キシロース
- マンノース
- アラビノース
- ガラクトース