アスベスト調査の費用相場は?補助金についても紹介!
令和5年10月1日から、建築物の解体・改修工事においてアスベストの有無の事前調査を行う際には、特定の資格を持った調査者による実施が義務付けられました。この改正は、アスベストによる健康被害を防ぐため、調査の質を担保する目的で導入されました。
ただやはり、アスベスト調査となるとそれなりに費用は掛かります。国からの補助などがあれば活用して少しでも費用を抑えて、調査をしたいですよね?このコンテンツではそもそものアスベスト調査相場から補助金までご紹介させていただくため、これからアスベスト調査をする方は必読です。
さっそく、そもそものアスベスト調査について確認していきましょう。
アスベスト調査とは
アスベスト調査とは、建築物に含まれるアスベスト(石綿)の有無や量、状態を特定するための調査です。アスベストはかつて建材として広く使用されていましたが、健康に対するリスクが明らかになり、現在では多くの国で使用が制限または禁止されています。この調査は、特に解体やリノベーションの前に重要で、適切な対策を講じるために行われます。
アスベスト調査(事前調査)の流れは次の通りです。
<出展:厚生労働省>
アスベスト調査の費用の相場
アスベスト調査の費用は、調査の規模、建物の大きさ、種類、調査の詳細さ、地域によって大きく異なりますが、一般的な相場は以下の通りです。
調査の規模 | 概算費用 |
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小規模な建物や部分的な調査 | 単一の部屋や小さなオフィスなど、限定された範囲の調査では、5万円から15万円程度が相場 |
中規模の建物 | 一般的な住宅や中小企業のオフィスビル全体の調査では、20万円から50万円程度のコストがかかることが多い |
大規模な建物や複雑な施設 | 学校や病院、大きな商業施設など、広い面積や多くの部屋を持つ施設の調査では、50万円から数百万円と幅広い費用が見込まれる |
調査の種類による費用の違い
調査の種類 | 費用概算 |
---|---|
書面調査 | 最も基本的な調査で、建築図面からアスベストの疑いがある材料を確認する。5万円から10万円程度が一般的。 |
目視調査 | 建築図面と実際の建物との差異を確認し、目視でアスベストの疑いがある材料を確認。確認した情報を基にサンプリング箇所を決定する。 |
分析調査 | 疑わしい材料からサンプルを採取し、詳細な分析を実施。サンプル数にもよるが、10万円から30万円程度が一般的。 |
アスベスト気中調査の費用相場
アスベスト気中調査の費用は、調査の範囲、使用する分析方法、地域によって異なりますが、概ね以下のような相場です。
アスベスト気中調査 | 費用概算 |
---|---|
基本的なPCM分析 | 一箇所あたりのサンプリングと分析で約15,000円から30,000円。 |
SEMやTEMを使用した詳細分析 | 1検体あたり80,000円~100,000円の範囲で、分析の詳細度による。 |
追加の費用
時にアスベスト調査では調査後に追加の内容が発生するが、ほとんどの場合、作業が追加になる事によって費用も追加となる。追加費用の相場概算は下記の通り。
追加の内容 | 費用概算 |
---|---|
緊急の調査 | 緊急性が高い場合、通常の調査費用に20%~50%の特急料金が加わることがある。 |
報告書の作成 | 調査規模にもよるが、5万円~20万円程度の費用がかかることがある。 |
広範囲の調査 | 特に広い範囲や複数の建物を対象とする場合は、上記の相場よりも高額になる可能性がある。 |
地域による違い
費用は地域によって異なり、特に都市部では高めに、地方では比較的低めに設定されることがあります。
このように、アスベスト調査の費用は多岐にわたりますので、具体的な見積もりが必要な場合は専門業者に相談することをお勧めします。
補助金
民間建築物に対するアスベスト調査及びアスベスト除去工事に関して、国は補助制度(住宅・建築物アスベスト改修事業)を創設しており、補助金制度がある地方公共団体において、活用することができます。
補助対象とする石綿(アスベスト)は、吹付けアスベスト、アスベスト含有吹付けロックウールです。
※ 補助制度がない地方公共団体もありますので、詳細はお住まいの地方公共団体にお問い合わせください。
厚生労働省:https://www.ishiwata.mhlw.go.jp/subsidy-system/
アスベスト調査
① 対象建築物:吹付けアスベスト等が施工されているおそれのある住宅・建築物
② 補助内容:吹付け建材中のアスベストの有無を調べるための調査に要する費用
③ 国の補助額:限度額は原則として25万円/棟(民間事業者等が実施する場合は地方公共団体を経由)
アスベスト除去工事
① 対象建築物:吹付けアスベスト等※1が施工されている住宅・建築物
② 対象とする費用内容:対象建築物の所有者等が行う吹付けアスベスト等の除去、封じ込めまたは囲い込みに要する費用(建築物の解体・除去を行う場合にあってはアスベスト除去に要する費用相当分)
③ 国の補助率: 地方公共団体の補助額の1/2以内(かつ全体の1/3以内)
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東海テクノのアスベスト調査サービスは、事前調査・分析から安全な解体除去、アスベスト廃棄物処理まで一貫して対応いたします。安心してお任せください。
事前調査・分析
東海テクノでは、解体改修工事における事前調査や建築物のアスベスト使用状況の把握、サンプリングから測定まで、すべて自社で対応可能です。これまで駅や空港などの大規模な公共交通機関からもご依頼をいただいており、豊富な実績があります。
当社では偏光顕微鏡を多数、X線回折装置を2台保有しており、増加傾向にあるアスベスト分析のご依頼にも迅速に対応できる体制を整えています。珪藻土製品のアスベスト分析もお任せください。偏光顕微鏡法は英文での報告書にも対応可能です。
安全な解体除去
東海テクノでは、解体中のアスベスト粉じん濃度測定や集じん・排気装置の漏洩状況モニタリングも可能です。また、資格保有者が多数在籍しており、特急な対応も可能です。
建築物石綿含有建材調査者:15名
石綿分析技術評価事業(旧称:石綿分析に係るクロスチェック事業)Aランク認定:5名
アスベスト分析法委員会認定JEMCAインストラクター:1名
実績と信頼
東海テクノは、多くの大規模な公共交通機関や建築物におけるアスベスト調査と除去の実績を持ち、信頼性の高いサービスを提供しています。お客様の安全と健康を第一に考え、確かな技術と信頼性でアスベスト問題に対応する東海テクノに、アスベスト事前調査や分析を是非ご依頼ください。