マスクフィットテスト実施サービス
マスクフィットテストが義務化されました！
金属アーク溶接等作業に係る防じんマスクのフィットテストの実施が令和5年4月1日より義務化され、１年以内ごとに１回、定期に実施することが必要になりました。そのため、金属アーク溶接等作業を継続して屋内作業場で行う事業者においては、令和５年度中にマスクフィットテストを実施する必要があります。
マスクフィットテストとは
マスクフィットテストとは、溶接作業を行うマスク使用者の健康被害を防止するために、マスクと使用者の顔との密着度合いを評価するテストです。マスクが適切に装着されていなければ、有害物質を吸入してしまうリスクが高まります。金属アーク溶接等作業では、有害な溶接ヒュームが発生し、この溶接ヒュームを吸入すると肺がんや気管支炎などの健康被害につながる可能性がありますので、定期的にマスクフィットテストを実施し、マスク着用によって健康リスクが軽減できることを確認しておくことは重要です。
なお、法令でマスクフィットテスト実施者の制限はありませんが、十分な知識及び経験を有するものが望ましいとされ、また専用の機材も必要となります。
マスクフィットテストの実施方法
フィットテストを行う際はJIS T8150に定められた方法、またはこれと同等の方法により行いますが、テストの種類は定量的フィットテストと定性的フィットテストの２種類があります。
定性的フィットテスト
定性的フィットテストは、人の味覚感覚で面体着用時に試験物質を感じるかを調べる方法で、ごく僅かな量でも甘味か苦みを感じる試験物質を使用して、マスクをした状態でその味を感じるかどうかで合否を判定します。
テストの際にはマスクを加工する必要がなく、テスト用のフードと試験物質、噴霧器があれば試験を実施する事ができるのでコストは安く導入も容易ですが、人の感覚による試験のため、テスト前に、味をどの程度感じるかの個人差を確認する必要があります。
定量的フィットテスト
一方、定量的フィットテストは光散乱方式の機械を使用して大気中の粉じん量を測定し、マスクの外側と内側の粉じん量から漏れ量を評価する方法です。定性的フィットテストとは違い、合格した場合も不合格の場合も細かい数値を知る事ができます。
定性的フィットテストと定量的フィットテストの比較
定量的方法と定性的方法を比較すると、定量的フィットテストは半面形、全面形の両方でテストが可能なのに対して定性的フィットテストは半面形でしかテストを実施する事ができません。機材コストは定量的フィットテストでは精密な機械を必要とするため高額になりますが、定性的フィットテストは人の感覚で行う試験のため高額な機械は必要としません。所要時間は定性的フィットテストでは試験前に味覚の感覚テストを全員に行う必要があるため、その時間の分長くなります。
テストの結果は定量的フィットテストでは漏れ具合を数値化して細かく知ることができますので、不合格の場合も改善方法が明確になりますが、定性的フィットテストでは人の感覚で合否の判定のみになりますので詳細を知る事ができません。
マスクフィットテストの評価基準（フィットファクター）
定量的フィットテストでは「フィットファクター」と呼ばれる数値でマスクのフィット度合いを計測します。
マスクを装着した状態で指定の動作を行い、各動作中のフィットファクターから総合的なフィットファクターを計算します。
合格基準は全面形マスクではフィットファクター：500
半面型マスクではフィットファクター：100となります。
マスクフィットテストデリバリーサービスのご提案
当社ではマスクフィットテストを実施する外部機関として、実施者養成研修を受講した有識者がフィットテストを実施するサービスを開始いたします。
東海テクノの強み
信頼性の高い定量的フィットテストを実施
・東海テクノは【定量的フィットテスト】を採用。定量的フィットテストは専用の機器を使って測定を行い、漏れ率を数値化するので、客観的信頼性が高く安心です。
有識者がフィットテストを担当するので任せて安心
・経験豊富な有識者がテストを実施。マスクフィットのコツを説明させて頂くことができるので、より作業者の安全を守ることが出来ます。
定期的なフィットテストも東海テクノにお任せ
・定期的な実施管理も東海テクノにお任せ下さい。年に１度の定期実施も東海テクノに任せておけば忘れることはありません。
マスクフィットテスト実施が必要なお客様は是非一度お問合せ下さい！
よくあるご質問
Q１：フィットテストの実施を依頼する際の費用はどのくらいになりますでしょうか？
Ａ１：費用につきましては測定対象となる作業者の人数などにより工数が大きく変わりますので、一概にはご回答致しかねます。条件をお伺いした後、個別にご回答させて頂きますというところでご了承下さい。
Ｑ２：フィットテストが義務化されるのは溶接ヒュームのみでしょうか。
Ａ２：2023年4月から義務化されるのは溶接ヒュームのみです。
Ｑ３：フィットテストで不合格になった場合はどうするのでしょうか？
Ａ３：不合格のままですと作業に従事することができませんので、メーカー・型式等を変更して合格できるマスクを探す事になります。
Ｑ４：2023年4月1日からフィットテストが義務化されますが実施時期としてはいつ頃まで猶予されるのでしょうか？
Ａ４：2023年4月1日から2024年3月31日までに１回目のテストを実施する必要があります。